スピリットとソウルはどう違うの?
SpiritとSoulの違いって何だろうかと考えています。
ネイティブの人ならどんなふうに説明するのだろうかと思ってネットで調べてみました。
すると結構いろんな説がでてきます。
ということはそれだけネイティブの間でも説明が難しいのかな、ということが想像できます。
日本人もたとえば「精神」と「魂」の2つの言葉の違いをあらためて聞かれるとうまく説明できないのと同じですよね。
で、Soulと言えば、まず思い出すのがソウルミュージックです。
そこでネットを使ってさらにいろいろ調べてみると、この音楽の範囲がまた広い!
私は音楽にはあまり詳しくないのでうまく説明できないのですが、ただ、日本の歌謡界にもソウルミュージック(っぽい?)のはありますよね。
昔で言えばラッツ&スターがそうでした。
最近だと小柳ゆきさんあたりがSoulらしい。
(よくわからないけど・・・)
一方、Spiritで思い出す音楽と言えば私が個人的に好きなのがSpiritualsというやつです。
(というか、これしか知りません)
昔はNegro Spiritualsと言われていたように思うのですが、最近、この言い方はあまり使われなくなっているようです。
ウィキペディアの説明をそのまま出すと、「アメリカ合衆国で誕生した宗教的な民謡」で、「奴隷状態に置かれていた南部のアフリカ系アメリカ人の共同体の中から誕生した固有の宗教歌」だそうです。
YouTubeにもたくさん出てきますが、私が個人的に好きなのがこの歌、特にこの人の歌い方が好きなので一応参考までに載せておきます。
3分余りの短い曲で、聖書に出てくる話を曲にしたものです。
たぶん私1人で50回くらいは再生しています。
(ただ、念のために申し上げておきますが私は音楽方面はまったく詳しくありません)
ところでSpiritの語源はラテン語のSpiritus(スピリトゥス)で、その意味は「呼吸」とか「息」という意味です。
だから息していないものに「息を吹き込む」、つまり「人を奮い立たせる」とか「ひらめきを与える」という意味でinspire、inspirationという言葉も出てきました。
Spiritの古典的な意味については私の本で詳しく解説しています。
『クリスチャン・アストロロジー第1部だけでも熟読してみませんか?(上中下巻)』という、書名を読破するだけでも時間のかかる本を書いたのですが、その中巻、「第11章 太陽」の中の訳注24に古典的な意味でのSpiritについて詳しく解説しておきました。
(よかったらぜひお読みください!)
そこにも書いたのですが、spiritは「生命力」の意味として西洋の古典では使われていました。
「生命」そのものではなく、その生命を動かすためのエネルギーのようなものです。
キリスト教にもSpiritは出てくるけれど、話が広がりすぎるのでやめておきます。
それで私が何を言いたいかというと、「天からするすると降りてきて人の中にスポーンと入ってきた」というのがSpiritのイメージかな、ということです。
「天」由来ということで、スピリットには何だかとてもピュアな感じがあります。
神様からの伝言みたいな感じでしょうか。
それに対してSoulというのはソウルミュージックの雰囲気からもわかるように割と大衆的なイメージなんですね。
宗教色はないし、日本で言えば歌謡曲ですよね。
あっ、そうだ、今ではJ-POPというらしいですね。今時、歌謡曲とか言うと、スーツのことを「せびろ」と言っている人みたいに思われそうです。
とりあえず今回のまとめとしては、
Spiritは天から降りてきたようなピュアなやつ、
Soulはポピュラーで大衆的なやつ、
というふうに自分なりに整理してみました。