ナムラブログ

古典占星術とか世相とかについて思ったまま書き綴る南村悠介の雑記ブログ

太陽はスピリット、月はソウル。

前回、SpiritとSoulの違いについて独り言のような文章を書きました。

ちょっとだけ思い出しておくと、

 

Spiritは天から降りてきたようなピュアなやつ、

Soulはポピュラーで大衆的なやつ、

 

というものでした。

そこで今日は前回の独り言の続きをもう少し書いてみます。

 

 

前回の記事の中で古典に出てくるSpiritについてさらっと書きました。

そこで今回、もう少しだけ詳しく書きます。

 

Spiritは古典占星術の文脈にも出てきます。

前回も書いたように、生命力という意味です。

しかし正確に言うと、この生命力には3種類あります。

 

①バイタル・スピリット
→太陽が管轄

ナチュラル・スピリット
木星が管轄

③アニマル・スピリット
→おもに水星と月が管轄

 

それぞれについては拙著

『クリスチャン・アストロロジー第1部だけでも熟読してみませんか?(中巻)』

その中の「第11章 太陽」、訳注24に詳しく書いておきました。

 

上の3つのスピリットのうち、やはり一番大切なのは太陽が管轄しているバイタル・スピリットだと考えられます。

このスピリットが動くからこそ、他の2つのスピリットも動くというわけ。

だからこのバイタル・スピリットこそスピリット(生命力)の大親分だと考える。

 

すると、

「太陽はスピリット」

という考え方が出てきます。

 

古典占星術では太陽は支配者を示します。

そういう意味でも、

「太陽はスピリット」と考えても間違いではなさそう・・・。

というわけで、いったんメモ用紙にそう書いておきます。

 

 

次にSoulについては占星術とどう関連づければよいのか?

 

前回、ソウルミュージックのイメージからSoulには「大衆的なイメージ」があると考えました。

 

古典占星術であれば大衆を示すのは月なんですよね。

だから「大衆」つながりということで、

ここでも一応、メモ用紙には「月はソウル」とメモっておきます。

 

 

そこでもう少し考察を進めます。

 

英語ではSoulって、やはり魂のような意味がありますよね。

 

一般に魂というものは、人が生きている間、肉体と重なっていると言われます。

そして人が死んだ後、肉体を地上に残し、魂だけが去って行くと・・・。

 

生きている間、魂はずっと肉体に寄り添っていたわけだから、案外、肉体とは相性がいいんですね。

だから精神世界関係の人たちは

「魂は波動が低い」とか言いますね。

魂はまだ人間寄りの存在で、それが肉体を完全に離れるとレベルアップして霊になるのだとか・・・。

(ここで言う波動とは量子力学に出てくる波動ではありません)

 

 

そして古典において月というのは七天体の中で最も「造りが粗い」というか、地上的というか、高貴じゃない惑星です。

 

もっとも地上に近い。

別の言い方をすれば、精神性が薄い。

また、他の惑星よりも物質性が高く、

精神よりはむしろ肉体よりの惑星とも言えます。

 

そして、そういう「肉体」つながりの面においても月はやはりSoulっぽいですよね。

そこでもう一度、メモ用紙を取り出して、

「やっぱり月はソウル」と書き直すことにします。

 

こう考えると、上の方の階層から降りてきたスピリットを太陽に関連づけ、下層界の月はソウルと関連づけるのはなかなかよい解釈ではないかと思うのです。

 

 

もちろんこれは独り言です。

一見、こじつけっぽいです。

でも、こじつけにしては理屈が通っているようにも感じます。

 

とりあえず今日のまとめ。

太陽はスピリット、月はソウル。