ナムラブログ

古典占星術とか世相とかについて思ったまま書き綴る南村悠介の雑記ブログ

四大気質からイメージできる人物像12パターン

前回、四大気質についての記事を書いてから、すでに2週間も経ってしまいました。

 

当初の予定では、今回、各気質について述べるつもりでした。

でも、あまりにも間延びしてしまったので先を急ぐことにしました。

もし、気質各論について深く知りたい方は私の本をご覧ください。

キンドル・アンリミテッドを利用すれば1か月間無料で読めます)

 

 

それで気質各論をすっ飛ばして、いったい何の話になるのかというと、これが文豪ゲーテについての話なんですね。

 

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

彼の名前はドイツの大文豪として日本でも知られています。

代表作としては『ファウスト』や『若きウェルテルの悩み』など。

 

それだけでなく、このゲーテという人は政治家でもあり、また科学者でもありました。

IQが130以上ある人を一般に天才と呼びますが、ゲーテの場合、IQが200以上あったそうです。

一説によれば人類史上、最高に頭がよかった人だそうです。

 

ゲーテの科学者としての仕事は多岐にわたりますが、今回、取りあげたいのは彼が書いた『色彩論』という本です。

その写真がこちら。

これは慶應義塾図書館に所蔵されている初版です。

f:id:namurax:20210825141705j:plain

この本を日本語で読みたい方は

『色彩論 完訳版』(ゲーテ)でお探しください。

でも、ちょっと値段が・・・。

 

 

ここでご覧いただきたいのは彼が描いた気質表です。

四大気質と色彩、そして該当する人物像の関係が描かれているのですが、この図がこの本の図版集の最後の方に掲載されています。

 それをスマホで撮ったのが下の写真です。

f:id:namurax:20210825141750p:plain


この本にはご丁寧に日本語訳の図も付いていますが、少しピンと来ない訳語もあります。

そこでそれを参考にしつつ、私自身があらためて訳を付けなおしたのが次の図です。f:id:namurax:20210825141815j:plain

 

一応、この図の見方を胆汁質のところを例にして説明します。

生粋の胆汁質、胆汁質100%の人が「勇士」です。

胆汁質ではあるが、多血質の要素もけっこう持っている人は「冒険家」です。

逆に胆汁質ではあるけれど、憂鬱質の傾向が濃厚にある人は「暴君」と表現されています。

 

こういうふうに両隣の気質との混ざり具合によって人物像が変わることを表現しているのです。

 

 

 この中で1つだけ注釈を付けておきます。

憂鬱質の中にあるPedantenについてですが、これはちょっと難しいです。

独和辞典では「くそまじめで小うるさい人」といった意味が書かれています。

一方、英語でPedantとは「学者ぶって知識をひけらかす人」、あるいは「杓子定規な人」というような意味です。

ゲーテはどういう意味で使ったのかは不明ですが、私はこれを「勉強家だが杓子定規な人」と訳してみました。

 

 

この図に書かれた人物像はあくまでも「典型的なイメージ」です。

だから例えば「教師」は全員が粘液質かというと、必ずしもそうとは限りません。

昔の青春ドラマに出てきた熱血教師なら多血質ですよね。

 

でも、だらだらと説明されるより、このようにざっくりした説明の方がイメージしやすいのではないでしょうか。

 

 

次回は気質の混じり合いということについて書く予定です。

と言っても、私の「予定」というのはすぐ変わってしまいますし、そもそも「次回」がいつのことになるのやら・・・。

 

まあ、次の記事はできるだけ早めにアップしたいと思います。