占いと未来 ③
今、新型コロナウイルスの話題が全世界を席巻しています。「騒ぎ過ぎだ」という人もいらっしゃるようですが、身内でお亡くなりになった方がおられるご家族の気持ちを思うと「騒ぎ過ぎ」という言葉は少々不適切な気もします。
とはいえ、やはり何とかならないものでしょうか。お店や電車の中でたまたま咳ばらいをしただけで周囲から白い目が矢のように飛んでくる、という状況は決して普通ではありません。マスコミも報道の仕方をなんとか工夫するとかできないものでしょうか。。。
さてさて、本題の占いの話です。
「自分のことくらい自分が一番わかっている」と誰もが思っているでしょう。ところが案外、自分の心の底というものは誰にとってもミステリアスなものです。
何かをやらかしてしまってから、初めて自分の心中に隠れていた願望だとか、フタをし続けてきた不安や恐れに気づくこともあります。
普段から自覚している「自分」というものはこれから何をしでかすか予想がつくため、意識的にコントロールするのは比較的簡単です。ところが自分でもよくわかっていない自分の深層意識というやつは何をしでかすか予想がつかない分、ものすごく扱いづらい。そのくせ、とてつもないエネルギーを持っていることが多いものです。だからコイツを意のままに御すことさえできれば、人生、案外“ちょろい”のではないか、といった考え方もできそうです。
そこで、自分の心の奥底にありながら気づかなかった自身の願望や不安、恐れなどを「見える化」してくれるツールとして占いを活用すればよい、と思うのですが、ここで一つ問題があります。自分の深層意識と占い結果とは常にシンクロするものなのか、という問題です。
結論から言えば、誰がいつどこで占っても常にシンクロする、ということはありえません。なぜなら占いは「非」科学だからです。以前の記事でも書いたように、占いには客観性も再現性もないのです。
では、その占い結果が「当たる」かどうかは何で決まるのか。以前の記事に「人は占いで見てしまった未来を引き寄せているのではないか」と書きましたが、もちろん引き寄せられない人も大勢います。結果的に占いが「当たってしまう人」と「そうでない人」という表現もできますが、その違いはどこにあるのでしょうか。ここらへんに占いの本質があると思っています。
(つづく)