占いに科学的根拠はいらない。
前回に引き続き、科学と非科学、そして占いについてのお話です。
「占いには科学的根拠がない」とよく言われます。
はい、その通りです。占いに科学的根拠はありません。だけど、それで何か問題があるのでしょうか?
たとえば「1+1」という計算の答えが「2」になる、という考え方に気象学的根拠はありますか?あるいはロシア文学的根拠はありますか?
いずれもありませんよね。なぜなら「1+1」は「2」であるという答えを導き出すのに気象学もロシア文学も関係ないからです。そもそもジャンルが違うのです。
それと同様、占いが有用であることを証明するために、何も「科学」とやらのお墨付きをいただく必要はありません、というだけの話です。
ところがどうしても占いを科学の一員に入れて欲しいと願う人たちの中には「占いは統計学ですから」などと主張する人がいます。
実はこの主張の中身は三段論法になっていて、続きがあります。全部を言えば次のようなものです。
「占いは統計学である。統計学は科学である。したがって占いは科学である」
確かに人相や手相などはかなり統計学的データの蓄積から生まれたような気がしなくもありません。しかしここで問題なのは「そもそも統計学は科学なのか」という問題です。これについては私が述べるより、次の方のブログをお読みいただいた方がいいでしょう。
https://ameblo.jp/fdoctorf/entry-11558637755.html
この方は現代医学という科学に従事していらっしゃるお医者さんです。
何が言いたいかというと、「占いは統計学である」という主張は「占いは科学ではない」という主張とさほど変わらない、ということです。
おっと、一応、念のために書いておきますが、私は占いは統計学だとは思っていません。では、何なのかということについては、また後日。
今日は自分にしては少しばかり短い記事になってしまいました。でもまあ、このくらいのボリュームで記事をこまめにアップしていくのも悪くはないですね。