消された記憶、よみがえった記憶
これは誰でもあることだと思う(思いたい!)のですが、
「あっ、そうだ!」
と何かを思いついて隣の部屋に行った瞬間、
「あれっ、何しに来たんだっけ?」
と忘れてしまうことが時々あります。
そういう場合、まずは元の部屋に戻ります。
そうすると思い出すこともありますが、思い出せない場合も結構あります。
しかし、半日ほど経ってからフト思い出したり、あるいは翌日、その部屋に入った瞬間に
「ああ、そう言えば昨日・・・」
というように思い出すことがあります。
記憶ってのは本当に気まぐれなやつです。
で、つい数日前のことですが、自分の記憶の気まぐれぶりに驚いたことがあったので、また忘れないうちに書いておこうと思いました。
『ペイチェック 消された記憶』という映画があります。
2003年のアメリカ映画です。
そこそこ話題になった映画なので観た人も多いと思います。
ストーリーを簡単に書くと…
ある天才プログラマーがいて、いつも企業の秘密プロジェクトを請け負う仕事をしています。
しかしそのプロジェクトが終了するたびに、企業秘密保持のため、そのプロジェクトにかかわった期間(たとえば2か月とか)の記憶を消去されるという条件付きです。
ある時、この天才プログラマーが大きな仕事を依頼されました。
ただしプロジェクトにかかわる期間は3年間。
人生のうち3年間もの記憶が消されるなんてもったいないのですが、その報酬として3年後に約100億円を受け取ることができるという条件です。
そこでその天才プログラマーはその仕事を請け負います。
3年後、無事にプロジェクトを終え、記憶も消され、そして受け取った報酬は19個のガラクタだけだった…という内容です。
これが最初の20分くらいのストーリーです。
さて、この映画、日本封切りは2004年です。
この映画の予告編を私はたぶんテレビのCMか何かで観たのだと思います。
主演のベン・アフレックとユマ・サーマンが割と好きだったので、その時、私は「よし絶対に観るぞ」と思ったのでした。
ところがその後、私はこの映画のことをすっかり忘れてしまいました。
そしてなんと17年後のつい最近、Netflixでたまたまこの映画に気づいたのです。
「あっ、そうだ!観るのを忘れていた!」
というふうに17年前の記憶がよみがえったのでした。
そして数日前にやっと観たというわけです。
で、この映画、簡単に言えばSFアクションです。
でも単なる娯楽映画というだけではありません。
「未来を知ることの功罪」
というものがテーマになっているんですね。
そういう意味ではちゃんとしたメッセージ性を持った映画です。
また、こうしたメッセージゆえに占いにかかわる人にとっても興味深い内容だと思います。
そして、この映画の中にはもう1つ大切なメッセージが出てきます。
「遠くを探すより近くを探せ」
という内容のメッセージです。
「遠く」とは未来と置き換えることができるでしょう。
一方、「近く」というのは何に置き換えることができるでしょうか。
私自身には考えるところがありますが、皆さんはどう思われるでしょうか。
まだ観ていない方がいらっしゃったらぜひご覧ください。
まさに2004年のおすすめ映画です。