「貧乏、子だくさん」は昔の話。
世相ネタを書くと、なぜかアクセスが増える占星術ブログ。
…ということで、今日もまたコロナと政治をネタにして記事を書かせていただきます。
一昨日、私は「最初に決めた通り、貧窮世帯に30万円を支給すべし」「国民1人ずつに10万円支給なんて絶対ダメ」といった内容の記事を書きました。
ところが残念なことに、昨日、政府は当初の30万円案をチャラにし、全国民に1人あたり10万円支給」を決定してしまいました。そうなった過程について、ここで言及するつもりはありません。しかし、その決定がいかにバカげているかについて少しばかり書いてみたいと思います。
「貧乏、子だくさん」という言葉が「昔」はありました。これは「貧乏な家に限って、なぜか子どもがたくさん生まれる」という意味の言葉です。
しかし、現代ではそうした現象は逆になっています。統計的に言って、子どもが2人以上の家庭はそこそこの年収がある家庭です。年収の低い家庭では子どもはゼロ、もしくは1人っ子が非常に多い、という統計結果があります。
しかしそれ以前に、年収が低い人、特に年収の低い男性の場合はそもそも結婚に踏み切れない、という現実もあります。
何が言いたいかというと、現代ではそこそこ裕福な家庭の方が家族人数が多い、ということです。
さて、今回の10万円の支給についてですが、国民1人ずつに10万円配る、ということは、たとえば1世帯4人家族なら40万円を受け取れることになります。
しかし1世帯1人、つまりひとり者の場合は10万円しか受け取れません。
ここでよくよく考えてみると、今の時代、結婚して子供を2人作れる家庭というのは、そもそも経済的に余裕がある、ということです。
もちろん「ウチはそうじゃない!」という人はいらっしゃるでしょう。しかし、これはあくまでも「統計的な傾向」の話です。「最大多数の最大幸福」を目指すにはどうすればよいか、という観点で私は考えています。
一方、1人世帯、つまり1人住まいとか独身の方というのは現代の日本においてはどちらかというと経済的にあまり余裕のない人が多い、ということになります(これはあくまでも統計的な話です)。独身貴族などというのは今や死語かもしれません。そして、こういう人たちは10万円しか受け取れないのです。そして都市部の場合、その10万円はもらった次の瞬間、家賃に消えてしまいます。
日本人1人ずつに10万円ずつ配ると、単純計算で12兆円(12億人分)の予算が必要になります。
私の提案としては、貧窮家庭に30万円がベストだと思いますが、これが不公平感をもたらすというなら、「全世帯に、1世帯につき20万円ずつ支給する」のがよかったのではないかと思います。
つまり、独居世帯も4人家族も、(1人ずつではなく)1世帯ごとに一律20万円ずつ受け取れるようにするのです。
今、日本全国の世帯数は5700万~5800万世帯となっています。1世帯20万円ずつなら、12兆円を出してもまだお釣りがきます。そして、そのお釣りの部分で家族人数に比例して金額を付加すればいいのではないでしょうか。
たとえば4人家族なら「20万円+2万円×4人」とか…。
もちろんその付加部分については同時にやらなくても、たとえば数か月遅れで支給してもいいでしょうし、あるいは翌年以降に減税というカタチで還元してもいいと思います。
いずれにせよ、政府は14兆円を予算として考えているそうですから、金額的には十分に足りるはずです。
ところで今にも赤ちゃんが生まれそうな家庭では、いったいどの時点で「家族1人分」として計上するのでしょうか。難しそうですね。
細かいルールまでいろいろ考えるとなると、はたして5月中に支給できるかどうか…。結果的に秋くらいにずれ込むのではないでしょうか。