ナムラブログ

古典占星術とか世相とかについて思ったまま書き綴る南村悠介の雑記ブログ

孤独を楽しむということ。

 東京など大都市圏に緊急事態宣言が出て2週間が経ちました。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。(そういえば今は全国が緊急事態宣言エリアとなりましたね)

 

 私はほとんど一日中ウチにおります。ウチにいて、ウチでできる仕事をしています。

 ウチでできる仕事があるだけまだマシかもしれませんが(それでこの先やっていけるかどうかは別の話)、外に出なければニッチモサッチモ立ち行かない人たちは本当に大変なことでしょう。

 

 私が住む東京というところは都内全体で単身世帯(1人住まい)の比率が約半分。都心部の23区で言えば完全に半数以上、区によっては6割の世帯が単身世帯だそうです。

 何で1人で住んでんの?と言えば、それは学生の人もいるだろうし、ただ単に結婚していないからだという方々もおられます。あるいは結婚したんだけど離婚しちゃいまして、ハイ…という方もいらっしゃるし、ツレに先立たれました…という方も当然いらっしゃるでしょう。

 

 でもね、職場が休業になってずっとウチに1人でにいるのは寂しいからって、街に出て来ちゃいけませんよ。こういう時はねえ、ウチにこもって孤独に耐えるんです。孤独は人を強くします。いやいや、そんな決死の覚悟はいりませんので、こんな時くらい、孤独を楽しみませんか?

 

 今日の「ほぼ日」で糸井重里氏は「日本によく似た、かなり不自由な規則の国に留学に来ていると考えてみよう」と書いていらっしゃいます。彼は彼なりに全日本人に彼なりのエールを送っているわけですね。今、自分が置かれた状況をどのようにイメージするかで毎日の気分が変わってくるということです。

 

 私の場合、糸井氏のような留学生活はとても思い描けません。どちらか言うと、大東亜戦争さなかの防空壕生活といった感じの連想をしてしまいます。

 私の妄想の中では、私たち地球人はコロナ星からやってきたコロナ星人と戦っていることになっています。コロナ星人は強敵ですが、ただ一つ、弱点があります。彼らは地球人と接触することでエネルギーを獲得しているのですが、地球人と接触できないと次々に死んでゆくのです。

 そこで私たち地球人が唯一できる攻撃と言えば、コロナ星人と接触しないこと。そのための作戦はきわめてシンプルで、ただ単に「外に出ないこと」なんです。名付けて「ウチにいる作戦」。

 何をバカなと思われるかもしれませんが、こうしてちょっとゲームっぽく考えると、案外おもしろいと思いませんか?

 まあ、おもしろくはないですよね。なんやかや言って、かなり大変です。正直言って…。今後の生活に不安もいろいろありますし。

 

 しかし、今後の生活に不安を抱えながら、今日一日を精一杯生きる。生き抜くこと。今はこれしかないと思っています。でも、そんな毎日であっても単にのらりくらりではなく、未来に向けて、防空壕の中でしっかりと準備をしておきたいものです。終戦となった暁、朗らかな顔をして外に出てゆけるように。

 

 緊急事態宣言はおそらく来月もまだ続くかもしれません。長丁場になるかも、です。しかし、それをどれだけ早く終結させられるかは、私たち1人1人がいかに孤独に耐えてゆくか、いや「いかに孤独を楽しんで過ごしてゆくか」にかかっていると思います。

 

 今はちょっとつらいけれども、ずっと後になって、「あんな時もあったんだよ」と若い人たちに笑顔で伝えられる日がきっと来るはずです。そのためにも、できる限りウチにいませんか?