ナムラブログ

古典占星術とか世相とかについて思ったまま書き綴る南村悠介の雑記ブログ

占星術学び始めの頃

 私が最初に手にした占星術書はルル・ラブアさんの本だったと思います。この「ル・ル・ラ・ブ・ア」の5文字に、私は今でも特別なマントラのような不思議な響きを感じます。
 しかし当時の私にとってルル・ラブアさんの本はあまりにも難しく、何度読み返しても占星術の全体像が理解できませんでした。(今読み返すと内容がわかるので、いい本だとは思います)

 

 そこで他の人が書いた占星術書を2~3冊読んだのですが、やはりよくわからない。ああ、困った、どうしよう…と悩んだ末、「占い学校にでも行くか」と思ってあちらこちらの学校を調べてみました。

 しかし、そもそも「授業を受ける」とか「人の説明をひたすら聞く」といったことが子どもの頃から大の苦手であった自分を思い出し、自分にはやはり独学しかない、別の勉強方法を探そう、と考えました。
 その結果、西洋占星術というくらいだから、洋書なら良い本がたくさんあるだろう、よし、洋書を読もう!ということになったのです。

 

 さっそくアメリカのアマゾンのサイトを開き、astrologyという言葉を入れて検索してみると、さすがに“西洋”というだけあって占星術書の洋書がたくさんあることがわかりました。そこで私は丹念にレビューを読んでゆき、割と評価の高そうな本、あるいは★の数が多い本をピックアップして何冊か注文しました。

 

 英語の本を読む、というのは私にとっては苦労の連続で、イライラし通しの読書生活となりました。しかしここを突破しないと占星術の道は開けません。そこで毎日少しずつでも、数行ずつでも読み進めることにしました。

 

 しかし、英語の占星術書を数年かけて何冊か読んだ後で、「やっぱりダメだ、こりゃ」という気持ちになったのです。英語で書かれているから素晴らしいことが書かれているワケではない、ということに気づいたのです。どういうことかと言うと、「なんで、そう解釈するの?」という基本原理がまるきり書かれていないのです。この点、多くの日本の占星術書とたいして変わりません。

 

 そこで、「ああ、困った、どうしよう…」と悩んでいた時に、たまたま何かの記事で「占星術にはモダンと古典がある」ということを知りました。そして、私が今まで読んでいたのは和洋いずれもモダンだったことがわかったのです。

  「じゃあ、古典占星術ってどういうやつ?」と思った私が必然的な流れとして出会ったのが『クリスチャン・アストロロジー』でした。