ナムラブログ

古典占星術とか世相とかについて思ったまま書き綴る南村悠介の雑記ブログ

二匹目のドジョウ?

 南村悠介です。

 前回の記事でも取り上げましたが、最近、アマゾンKindleから以下の3冊を電子出版しました。

 

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 アマゾンのサイト内の商品説明欄にも書きましたが、『クリスチャン・アストロロジー』第1部だけをこってりと翻訳、解説しています。

 もしかしたら「二匹目のドジョウ」狙いだろうとカン違いされそうですが、決してそうではありません。下巻に付けた「あとがき」でも少し触れていますが、翻訳作業じたいは2012年から始めていました。仕事の合間を縫って“ほそぼそ”、“のろのろ”とやっていたのですが、そうこうしているうちに他の方が『第3部』を先に出版なさいました。しかも追って第1部、第2部の翻訳にとりかかるというではないですか・・・。

 その時点で私はすでに第1部の翻訳を一応は終え、第2部は半分近く訳していました。しかしいろいろ考えた末、思い切って方向転換することにしました。そしてご覧のように第1部だけを訳し、そこに超詳しい訳注と解説を付けることにしたのです。

 ただ、翻訳を終えた後、文字校正をするたびに「読み」が深まり、「読み」が深まると文章ごと全部書き直したくなり、文章ごと書き直すとまた一から文字校正しなければならず、そして文字校正をしているとまたもや文章ごと全部書き直したくなり・・・ということの繰り返しで、いつまでたっても本が完成しませんでした。結局、「そろそろこの辺で終わりにしておこう」と心が決まるまで7年もかかってしまったというわけです。

 『クリスチャン・アストロロジー』の原書は全巻をすでに何度か通読していたので、原文をただ日本語に置き換えるだけならもっと早くに完成していたはずなのですが、翻訳そのものよりも校正と書き直しの方でものすごく長い年月を費やしてしまいました。

 出版という作業は執筆と校正は別の人がやった方が確実に早く作業が進みます。そして、何をするにもやはり「締め切り」は必要です。しかし今思うと「時間がかかってむしろよかった」と思っています。

 この記事の最後に一応、念のために書いておきますと、私は先に出版されたCAの翻訳書を読んでいません。ですから、どの程度よく似た部分があるのか、あるいは全然違うのか、そのあたりの判断は読者にゆだねたいと考えています。ただ、今少しばかり時間ができたので、今後、あらためて読ませていただこうかとは思っています。