ナムラブログ

古典占星術とか世相とかについて思ったまま書き綴る南村悠介の雑記ブログ

黄金比って、ホントに美しいですか?

 黄金比というものをご存知ですか?

 黄金比とはおよそ1:1.6180339887‥‥で表される比のことです。この比は一般的にはもっと簡単に1:1.618、あるいはざっくりと5:8、などと書かれることが多いようです。

 

 そして四角形においてタテヨコの比が黄金比となるものを黄金長方形と呼ぶそうで、人が見て最も美しく見える四角形だと言われています。実際、数多くの美術作品や美しい建築物の各パーツに(偶然なのか狙ってかは知りませんが)この黄金比が見られるそうです。例えばミロのヴィーナスの「この部分とこの部分の長さの比が5:8」だとか、「パリの凱旋門のココとココが黄金比になってるぞ」などなど。

 

 そりゃ探せばたまたま黄金比になっているところなど、どんな作品にも大概あるわけで、それと同時に5:9とか3:8などになっている部分もたくさんあって、しかしそれらは黄金でも銀でもないがゆえにクローズアップされないだけなんじゃないかなぁ~なんて思ったりして。。。

 

 ともあれ、私が黄金比なるものを調べ始めたのは数か月前のこと。私がアマゾンから本を電子出版するために最後の試行錯誤を繰り返していた頃でした。

 

 アマゾンのKindle本というものは中身の文章とは別に本の表紙なるものを制作してアップロードしなくてはならないんですね。その際、その表紙のタテヨコ比率について、アマゾンでは黄金比を推奨しています。つまり表紙のヨコ対タテの長さ比は1:1.618がいいですよ、というわけです。

 

 もちろん、すでに紙の表紙として出版されている本をあらためて電子出版する場合は紙の表紙がそのままアマゾンの店頭、すなわちサイト上に並ぶことになります。でも、私の本のように初版が電子書籍という場合は、自分でタテヨコ比率を決め、表紙を制作することになります。で、そのタテヨコ比率についてのアマゾン側の推奨値が黄金比だということです。

 

 表紙が黄金長方形になっている本は美しく見えるらしく、したがってその本はたくさん売れるはず、というのがアマゾンの考えのようです。

 アマゾンとしては電子書籍がたくさん売れた方が自社の利益にもなるので、できれば表紙はすべて黄金比にしてほしいのでしょう。実際、アマゾンのサイトを見ると、私のように作者自身が自主制作しているKindle本の多くはタテヨコ比率が黄金比になっています。著者の皆さん、アマゾンに対して非常に従順です。やはり世の中をうまく生きていくためには、寄らば大樹ではありませんが、「右へならえ」が王道でしょう。

 

 ところが私はこのアマゾンのご推奨をあっさりと無視しましたよ、ハハ(笑)。

 なぜかというと、私の目には黄金比が特に美しくは見えないからです。黄金長方形って、ちょっとスリムな感じで、こういうのをたぶんクールとでもいうのかもしれませんが、個人的感覚としては美しいどころか、どことなく欠乏感を感じるんですね。おさまりが悪いというか…。うまく表現できませんけど。

 

 あるいは「昔から黄金比と言えば美しいと相場が決まっているのだから、ツベコベ言わず、素直に黄金比にしておけ」的な風潮に、私の反逆精神が反応したということでしょうか。何しろ昔から権威というものが大嫌いな性格ですので、強制されると必ず逆を行こうとする性格なのですよ。

 

 とにかく私は「黄金比が一番美しいと言われているので、あなたもそうしなさい」というアドバイスを蹴りました。そして美しいかどうかはさておき、本の表紙として自分自身がもっとも「しっくり来る」と思えるタテヨコ比率で表紙を作りました。まあ、そこそこ売れているようなので、結果オーライということでしょうか。

 

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 それと、、、

 最近、ブログの更新が遅れていました。これは今、とにかくべらぼうに忙しいのと、わずかに空いた時間をYouTubeの動画作成に費やしているため、ブログにまで気が回らなかったことが原因だと思います。その動画にしても完璧を目指しすぎてなかなか完成しないわけですよ。ああ、困った…。ちなみにこのブログの原稿は外出先でスマホを使って書いています。

 

 それと、何人かの方からコメントをいただいたのですが、返事が書けていません。ホントに申し訳ございません。実はけっこうマジメな性格で、コメントの返事ひとつ書くにも推敲に推敲を重ね、時間をかける性分なものですから、それが複数来てしまうと、もうお手上げ状態となってしまいます。

 そこで私は来年の目標として、次のようなことを考えました。

「完璧を目指すな!人生も仕事もテキトーでいいんだ、テキトーで!」

 

 来年は、少しばかり成長できるかも知れません。ご期待を。