ナムラブログ

古典占星術とか世相とかについて思ったまま書き綴る南村悠介の雑記ブログ

オススメの英語辞書

 前回の記事で「英語の辞書を使うコツ」と題し、「紙の辞書よりネット辞書の方がいいよ」という話しをしました。今日はその続きです。

 ただし、「コツ」とか偉そうなことを書いていますが、たかだか私が思いつくことですから、すでに多くの人がやっている方法だとは思います。この点、誤解のないように!

  

 さて、ネット辞書を使う第一の利点は「パソコンの画面上に調べたい単語の数だけ複数の辞書を同時に出せること」だと書きました。今日はそれより一歩進んだ内容となります。

 しかしそれをお話しする前に、私が「オススメしたいネット辞書」を書いておきたいと思います。

 

 まず、ごく普通の英和辞書としては次のものが使いやすいでしょう。 

goo辞書

weblio辞書

  

 次に英英辞典でもオススメのものをご紹介します。

 

 Collins

  これは日本ではコウビルド英英辞典と言った方が通じるのではないかと思います。

 COBUILDは6つの単語の頭文字をつなげた言葉ですが、先頭のCはコリンズ(Collins)のCです。1つの単語を説明する際、できる限り易しい言葉だけを使って説明する、という方針のようです。

 例えばAstrologyという単語の説明は次のように書かれています。 

Astrology is the study of the movements of the planets, sun, moon, and stars in the belief that these movements can have an influence on people's lives.

  いかがですか?

 もしかしたらbeliefって何だっけ?とか、livesはlifeの複数形だったっけ?とか疑問が生じるかもしれません。そういう細かい「?」はあったとしても、だいたいの意味はわかるでしょう。

 

 Wordsmyth

  これも説明の仕方がGood!です。

 上と同じくAstrologyの説明を読んでみると次のようになっています。 

the study of the positions of the heavenly bodies in relation to each other with the aim of predicting their influence on human affairs.

  Cillinsに比べると、やや難しく感じるかもしれません。しかしCillinsと比べると、説明内容がより本質的な部分を突いているように思えます。

  

Merriam-Webster

  これは有名なアメリカの辞書で、掲載語数も多いです。とりあえずAstrologyの説明を読んでみましょう。

 the divination of the supposed influences of the stars and planets on human affairs and terrestrial events by their positions and aspects

  前の2つを読んだ後では小難しく書かれているように思えるでしょう。terrestrial eventsなんて言葉もビギナー向けとは思えません。

 また、説明の中でaspectsという言葉を使っている以上、すでに占星術を勉強していて「アスペクト」の意味がわかっている読者を意識していることになります。だから辞書でありながら、「用語の定義集」といった側面も持っていると考えた方がよさそうです。

 でも、言葉のニュアンスをはっきり知りたい場合には、やや説明不足感満載のこの辞書の説明文があんがい役に立ちます。

 

  それで話を最初に戻して、「英語の辞書を使うコツ その2」についてお話しします。

 とは言え、その説明はすでに始まっています。前回の記事では「同じ辞書のタブを複数出しておく」というものでしたが、今回、オススメする方法は「今、紹介したような異なる英語辞書のタブを全部出しておく」というものです。そして、同じ単語の意味をそれぞれの辞書で見比べてみるのです。

  例えばAstrologyという単語が出てきたら、それをまずgooで調べます。次にAstrologyの文字をweblioにコピペして、そこではどう説明されているかを見ます。

 さらにCollins、 Wordsmyth、Merriam-WebsterというようにAstrologyの文字を順番にコピペしながら、それぞれの辞書でどのように説明されているかを確認するのです。

 国語辞典でもそうですが、所詮、辞書というのは編集者の主観で書かれた言葉の定義に過ぎません。だからたった1つの辞書だけを信じてはダメだということです。

 そのかわりに複数の辞書を見比べて、説明の中のどこが似ていて、どこが違うかを確認すると、「どうやらホントはこういう意味じゃないのか」という部分が見えてきます。そして自分なりに訳語を考えてみます。そして、その自分が考えた訳語を採用することにします。それでいいと思うのです。それが正しい辞書の使い方だと、私は考えています。

  ともあれ、複数の辞書を確認するのは時間のかかる方法だと思われるかもしれませんが、順番にコピペしてエンターキーを押していくだけですから時間はかかりません。そして出てきた説明をパッパッパッと見ていけばよいのです。慣れてくればそんなに時間はかかりません。少なくとも単語帳を作るよりは時間も労力も圧倒的に少なくて済む上、こちらの方が頭に入るのではないでしょうか。とは言っても忘れますけどね・・・。

 

 今回、ここでご紹介した以外にもオススメ辞書はあるのですが、一度にたくさん書いても仕方ないので今日はここまでとします。