四大気質はX軸とY軸で考える
今回から数回に分けて「四大気質」の考え方について書いてみたいと思います。
ただし基本的なことは拙著にすでに詳しく書きました。
そちらを先にお読みいただいた方がいいかもしれません。
『クリスチャン・アストロロジー第1部だけでも熟読してみませんか?』(中巻)
特別解説~四体液説で人の心理を読み取る~
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古典占星術を勉強する場合、四大気質についての知識は必須です。
でも、それを最初から占星術と関係づけて学ぼうとすると消化不良を起こすかもしれません。
そこで、このブログ記事では占星術はちょっと横に置いておき、四大気質そのものについて書いていきたいと思います。
(占星術との関係については上記の拙著をご覧ください)
では、さっそく四大気質の話に入りましょう。
四大気質というのは以下の通りです。
・多血質
・胆汁質
・憂鬱質
・粘液質
それぞれの特徴については次回から説明しますが、とりあえず今回は全体を俯瞰的にとらえることにしましょう。
四大気質とは読んで字のごとく、4つの気質のことです。
でも、実はここに落とし穴があります。
なぜなら4つの気質を並列的に考えると本質がわからなくなるからです。
そこでどうするかというと、ちょうど数学で使う座標軸のようにX軸とY軸に分けることにします。
X軸・・・・・・粘液質か、胆汁質か
Y軸・・・・・・多血質か、憂鬱質か
このX軸とY軸の組み合わせによって気質の状況を考えていきます。
すると四大気質が理解しやすくなります。
四大気質を理解するコツだとも言えます。
ご覧の通り、多血質と憂鬱質は相反する気質です。
多血質 ←→ 憂鬱質
また、粘液質と胆汁質も相反する気質です。
粘液質 ←→ 胆汁質
人間の気質を見る場合はこの2つの軸で見ていくことになります。
つまり、すべての人間は
多血質か憂鬱質のどちらかに傾いている
また、すべての人間は
粘液質か胆汁質のどちらかに傾いている
と考えるのです。
下の図を見てください。
Aさん、Bさん、Cさんの3人の気質の状態を四大気質の座標に書き込んでみました。
AさんとBさんはともに「多血質で粘液質」のエリアにあります。
Cさんは「胆汁質で憂鬱質」のエリアに入っています。
まず、AさんとBさんを見てみましょう。
Aさんの場合、粘液質の要素もあるけれど、多血質としての面が強いことがわかります。
Bさんは多血質でもあるけれど、どちらかいうと粘液質の傾向が強いです。
ではCさんはどうでしょうか。
この人の場合、気質の偏りとしては割とバランスが取れている方です。
でも一応、「胆汁質で憂鬱質」のエリアにあって、どちらかいえば憂鬱質に傾きがちだと言えそうです。
さて、このように図で考えると、四大気質の考え方が何となくわかってくるのではないでしょうか。
4つの気質で考えるからといって、血液型みたいに人間をたった4種類に分類するわけではありません。
気質の混ざりぐあいによって、人間のタイプは無限に考えられるということが理解できると思います。
次回からはそれぞれの気質について見ていく予定です。